ECサイトとは?~自社ECサイト②、構築方法の色々~

投稿日時:
2020/06/02 14:58

みなさんどうもこんにちは!

シフトマーケター、木村です。

本日は前回の続き、自社ECサイトの構築方法について書いていきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

 

自社ECサイト構築方法の種類

自社ECサイトの構築方法は、大きく分けて4種類あります。

①ASP(Application Service Provider)を使う。

②オープンソースを使う。

③パッケージ版を使う。

④フルスクラッチで作る。

の四つです。

では、それぞれどういった方法なのか、メリットとデメリットはなんなのか、具体的に見ていきましょう。

 

①ASP(Application Service Provider)を使う

ASPとは、Application Service Providerの略で、ネットワーク上で提供されている業務用のアプリケーションソフトやサービスのこと、またはそれらを提供している事業者のことを指します。

昨今では様々なソフトウェアやサービスがインターネット上で提供されており、価格や用途も様々。

安いものだと無料のものから、高いもので数万円単位で、様々な価格帯で提供されています。

会計管理ソフト、芸術系ソフト、写真編集ソフト、などなど・・・

自社ECサイトを作るためのサービスも、インターネット上で提供されています。

では、ASPを使って構築するうえでメリットとデメリットは?

具体的に見ていきましょう。

 

◇◆メリット◆◇

簡単に作ることが出来る

ASPはすでにECサイトを行う上で必要な機能がそろっており、登録すればすぐに使えるというものばかり。

まるでSNSを使うかのように、特に知識のない人でも既存のテンプレートなんかも使ってあっという間に作れてしまいます。

 

サポート体制が手厚い

インターネット上で展開されている事業ですから、手厚いサポートを受けることが出来ます。

あまりECサイト運営の経験がなく、これから始めるというような方にとっては心強い要素ですね。

 

初期費用が安い

ASPは無料のものから有料のものまでありますが、初期費用はほとんどかかりません。

高くても数万円程度でしょう。

その後、月額いくら、という形でレンタルをしていきます。

有料のASPであれば独自ドメインで運営を行っていけるのも魅力的な点ですね。

 

ソフトウェアやサーバーを管理しなくてもよく、ブラウザ上で簡単に管理・運用をすることが出来る

ASPはインターネット上で提供されているものをブラウザを通してそのまま使う、というものなので

自社でサーバーを用意したり、ソフトウェアをインストールしなければいけないということもありません。

そのまま、誰でも簡単に手軽に使うことが出来ます。

 

ASP事業者がアップデートしてくれるので、常に最新の状態で利用することが出来る

オープンソースなどと違い、事業者が存在しているものですから、アップデートなどはそちらが行ってくれて、利用者は常に最新の状態のものを使うことが出来ます。

 

ASPのメリットはこんなところでしょうか。

手軽に始められて、コストがあまりかからないという点に集約されそうですね!

ではつぎに、デメリットについて見ていきましょう。

 

◇◆デメリット◆◇

カスタマイズの自由度が低い

まず一つ目、カスタマイズの自由度が低い。

ASPでECサイトを作っていく場合、ある程度の枠組みはすでに決まってしまっています。

管理側の機能面、公開する側のデザイン面しかり。

運営していくECサイトの規模間が大きいものだと、ASPの機能でカバーしきれない部分が出てくるかもしれません。

特に、事業が軌道に乗ってくると、日々のバックエンド業務(商品情報登録、発注受注管理など)がかなり大変になってきますが、

自社の業務フローに合わせた構築をすることができないので、日々の作業量がどんどん膨らんでいきます。

これはデメリットといえそうですね。

 

公開側のデザインがテンプレートなどで制限されており、独自性をだしにくい

一つ目と少し被りますが、公開側のデザインに関しても自由度が低いです。

ある程度のクオリティのものにはなりますが、他店との差別化のために独自性を打ち出していくというのはなかなか難しいかもしれません。

 

顧客情報を抽出できない場合がある

自社ECサイトを運営していく際に非常に重要になってくるのがマーケティング、ひいては集客の部分ですが、

その集客に使うための顧客情報を抽出できない場合があります。

これは非常にネックとなる点。

ASPに登録する前に、自分の必要とする顧客データをちゃんと抽出できるのか、管理することができるのか確認しておきましょう。

 

ASP事業者がサービスを停止してしまうとそこで終了

そもそもがインターネット上で提供されている「サービス」ですので、その提供をしている会社がサービスをやめてしまったり、倒産してしまったりした場合にはそこで終わってしまいます。

もしくは突然ルールが変わったり、など。

滅多にあることではないかと思いますが、今のご時世なにが起こるかわかりません。

ASPを使っていくのであれば、そういうリスクも孕んでいるということは認識しておいた方が良さそうです。

 

デメリットはこんなところでしょか。

自由度が低い、突然終了してしまう恐れがある、というのがおおまなかなところですね。

自社ECサイトをやるのであれば、突然サービスが終了してしまうというのはなんとも避けたいところですね・・・。

 

②オープンソースを使う。

では次に二つ目の方法、オープンソースについて見ていきましょう!

オープンソースがなんであるかについては、以前の記事に書きましたのでぜひそちらをご参考ください♪

CMSとは??~オープンソース~

CMSにもあったように、ECサイトにもオープンソースのソフトウェアが存在しています。

代表的なものが、EC-CUBEでしょうか。国内最大規模のシェアを誇っています。

そちらを例に見ていきましょう。

 

◇◆メリット◆◇

初期費用、ランニングコスト無料

オープンソースであるため、ライセンス費用、月額利用料がかかりません。

もちろんサーバのレンタル代はかかりますが、数千円に抑えることが出来ます。

やはり、オープンソースの魅力はまずはなんといってもコスト面ですね。

 

一通りの機能が揃っているのですぐにネットショップを始めることが出来る

EC-CUBEなら、ECサイト構築に特化しており、一通りの機能がすでに揃っているので素早く始められます。

すぐにでも始めたい!という方には素晴らしいサービスですね。

 

自由にカスタマイズすることが出来る

ソースコードが公開されているので、社内に技術者がいれば自由にカスタマイズすることが出来ます。

これもオープンソースならではの魅力ですね。

が、社内に技術者がいないのであれば、あまりメリットとは言えないかもしれません。

 

拡張性がある

CMSのオープンソース、WordPressでも言えたことですが、拡張性があります。

これは事業が軌道に乗ってきて広げていくときには魅力的ですね。

 

メリットは以上です。

コストが抑えられる上に、自由なカスタマイズができる!

オープンソース、おそるべし。国内で圧倒的なシェアを誇るのもうなずけます。

 

◇◆デメリット◆◇

サポートがない

これもWordPressと共通する部分ではありますが、オープンソースであるためサポートがありません。

なにかバグが起きた時には自社で対応しなくてはいけません。

また、仮に他社開発会社にオープンソースでのECサイト構築をお願いしていた場合、もし起こったバグがオープンソース本体のものであった場合には対処することができません。

事業が軌道に乗ったはいいものの、致命的なバグが見つかりストップしてしまった、という事態にもなりかねません・・・。

これはかなりのリスクであると言えるでしょう。

 

責任の所在が自社になる

例えばバグや不具合の影響が、ECサイトで購入してくれたお客様に及んだとします。

その場合の責任の所在は、自社になります。

ASPであれば対応してもらえる部分もあるかもしれませんが、オープンソースを利用している場合は明確に自分たちに。

ここはしっかりと考慮しておきたい部分ですね。

 

 

セキュリティ面が脆弱

ソースコードが公開されているため、悪意あるハッカーの攻撃対象になりやすいです。

オープンソースでサイトを構築していくならば、ECサイトに限らずきちんと対策をたてる必要がありますね。

 

オープンソースで自社ECサイトを構築するデメリットはこんなところでしょうか。

コスト面では非常に魅力的ですが、それに見合うリスクも。

タダより高いものはない、とはよく言ったものですね。

 

 

③パッケージ版を使う。

つづいて、パッケージ版について見ていきたいと思います。

パッケージ版というのは、ライセンス権利を買い、自社サーバにインストールするタイプのものです。

すでにある程度出来上がっているシステムを用いてECサイトを構築していくという方法ですね。

ECサイト用に特化したパッケージソフトも多数出ておりますが、今回は弊社CMS、SITEMANAEを例にとってメリットデメリットを見ていきたいと思います。

 

SITEMANAGEとは?

弊社、株式会社シフトが誇る商用CMSです。

100以上の豊富なプラグインがあり、コーポレートサイトから大規模ECサイト、ポータルサイトまで

あらゆるタイプのサイト構築に対応できる変幻自在の魔法のCMS。

その使いやすい管理画面で、これまでに400社以上の企業様に導入してもらっています。

 

◇◆メリット◆◇

自由なカスタマイズが可能

100を超える豊富なプラグインがあり、自社サイトの規模感に合わせた自由なカスタマイズが出来ます。

まずは必要最低限の機能だけでなるべくイニシャルコストを抑えた状態で始め、事業が拡大してきたら機能を追加していく、ということが可能です!

また、公開側の画面のデザインに関してはテンプレートというものが存在せず、一社一社の要望に応えながらデザイナーが作り上げていくので独自性を打ち出していくことが出来ます。

 

プラグインにない機能は開発することができる

社内に技術者チームがいるので、もしプラグインにない機能が欲しいとなってもスクラッチで作り上げていくことが出来ます!

実際に、ある住宅設備のECサイトを構築させていただいた際にはそれまでになかったような機能を開発して実装しました。

それまでは複数のサイトのブラウザソフトでこなしていた業務を、新しい機能によって一元化でき、現場の作業効率がぐぐっとアップして大変喜んでいただけました。

それに関しては次回の記事で詳しく導入事例として書きたいと思いますので、お楽しみに♪

 

実績を元にしたECサイト構築のノウハウがある

今までの実績を元に、ここのデザインはこうした方が良い、カート周りはこう、

管理画面はこうすると使いやすい、などなど、日々の業務運営の視点でのノウハウが蓄積されています!

弊社にかぎらず、パッケージ版でECサイトを構築する際には実績のある会社様かどうかはよく確認した方がいいかもしれません。

自社ECサイトは作って終わりではなく、そこから日々の運用、集客が始まります。

構築後を見据えて、制作していくことがとても重要です。

 

他社システムとの連携が可能

弊社SITEMANAGEなら、他社APIとの華麗なる連携も可能です。

これまでに使っていたここのサイトのこのAPIだけは今後も使っていきたい!というこだわりがあれば、

それを踏まえてシステムを構築することもできますので是非ご相談ください♪

 

規模の大きいECサイトに対応可能

ASPではカバーしきれないような規模の大きいECサイトにも対応可能です。

規模が大きくなっていけばいくほど、日々の業務も大変になっていきますが、

要件定義の時点からクライアントの業務フローを細かくヒアリングしていき、現場の作業にフォーカスした管理画面にしていくことが出来ます。

商品情報登録、発送受注管理、見積対応管理などなど、その業態ごとに適した機能の開発を行うことも出きますので、ご安心ください♪

ストレスフリーな管理画面を作り上げることができます。

 

管理画面がわかりやすい

弊社SITEMANAGEは、ユーザーインターフェイス、ユーザーエクスペリエンスの部分に大変力を入れています。

やっぱり毎日の業務は、少しでも楽しい方がいい。

楽しく、効率よく、モチベーション高く!

特に、毎日その管理画面を操作する人にとっては。

そういった考え方に基づいて、その点を重要視しています。

また、ネットの知識に詳しくない人でも簡単にいじれるようになっております。

何人かで管理していくときでも、安心簡単な運用が出来ます♪

 

以上が弊社SITEMANAGEのメリットです!

パッケージ版で自社ECサイトを構築する際の、一例としていただければ幸いです。

次に、デメリットについて見ていきましょう。

 

◇◆デメリット◆◇

コストがかかる

はい、そうです、そうなんです。

ASPやオープンソースのものと比べて、かなり高めのコストがかかります。

ライセンス費用、開発費用、デザイン費用、などなど・・・。

コスト面に関しては明確にデメリットかもしれません。

 

時間がかかる

受注から公開まで、早くても3ヵ月はかかってしまいます。

特に、ECサイトの構築はかなり大変なもので、しっかりと作りこんで行けば行くほど、時間がかかってしまいます。

この点もASPやオープンソースと比べてデメリットですね。

 

以上がデメリットです。

二つだけと少ないかもしれませんが、かなりインパクトの強い要素ですね。

こちらも、気軽にお問合せいただければと思います。

 

④フルスクラッチで作る。

これは、ゼロから開発してECサイトを作っていく、というやり方です。

全ての方法の中で、一番お金も時間もかかるやり方です。

かなりの特例だと思いますので、これに関しては今回は割愛いたします!!

 


結局どの構築方法を使えばいいの?

ここまでそれぞれの構築方法のメリットデメリットを見てきました。

どれも一長一短で、正直どの方法を選べばいいのか難しいですね。

というわけで、次は選ぶ基準を見ていきたいと思います。

ズバリ、基準とするべきは、

あなたが運用していこうとしているECサイトの規模感!

です。

1、個人で始める方はASPかオープンソースを

もしあなたが個人で、かつこれからECサイトの構築を始めるというのであれば、迷わずASPかオープンソースのものをお勧めします。

初期費用が抑えられて、かつすぐにスピーディに始められる。

なんでも最初はスモールスタートした方がいいです。小さく始めて、大きくしていく。

ある程度ノウハウがあり、構築後の運営イメージを持っているのであればオープンソースを、

いや右も左もわからない、最初は手厚いサポートが欲しい!

という場合はASPを。

もし僕だったら、独自ドメインを取得できるASPサービスから初めて、

ある程度運営しノウハウがたまってきたらオープンソースに切り替えて独自性を打ち出していく、という戦略をとるかもしれません。

注意点は、最初から独自ドメインを取るべき!ということです。

SEO対策をやっていく上で独自ドメインは非常に大切です。

また、ドメインは年齢が上であれば上である方がランキング上位表示されるということがデータでわかってきています。

SEOに関してはまた今後詳しく記事にしていく予定ですので、楽しみにしていてくださいね!

 

2、自社ですでにECサイトを運営していて、規模感が広がり始めているのでリニューアルしたいという方はパッケージ版を。

業界内では、だいたい年商が一億円を突破し始めたあたりから、パッケージ版への切り替えを検討するのがよいと言われています。

パッケージ版での導入にはコストがかかりますから、採算がとれる状態でそちらに移行した方がよいですね。

「年商が1憶円を突破したあたりから日々の業務がかなり大変になってきた、ASPの機能じゃもう追いつかないよ・・・」というそこのあなた!

「今のままじゃ作業が多すぎて全然定時に帰れない、もう少し楽にならないものか・・・」というそこのあなた!

あ・な・た。

SITEMANAGEにお任せください。

ぜひぜひ、弊社までお気軽にご相談くださいませ。

親身に相談に乗らせていただきます。

 

それでは今日はこの辺で!最後は少し駆け足でしたが!

次回は弊社SITEMANAGEの実際の導入事例と、

ECサイト構築時の注意点について書いていきたいと思います。

木村でした。

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