ポータルサイトの集客力を上げるSEO対策のポイントと実践方法

ポータルサイトにおけるSEO対策

はじめに

自社の製品・サービスをアピールするために、ポータルサイトを制作することは非常に効果的です。

ですが、集客を成功させるためにはSEO対策も合わせて行う必要があります。2つの施策を両立して行うことで、初めて大きな効果を上げることができるのです。

ここでは、ポータルサイトでSEO対策を行う際の重要なポイントや、ポータルサイトを運用するための具体的な方法について解説しています。

SEO対策は、決して高度な知識が必要なわけではありません。ぜひ最後までご覧ください。

ポータルサイトとは 

ポータルサイトとは

ポータルサイトとは、「portal=正門、玄関」という名前が示す通り、ホームページを訪れたユーザーが最初に接するサイトのことです。ユーザーはポータルサイトを経由することで、目的のページへ効率的にアクセスできます。

Web上には、ポータルサイトのほかにもコーポレートサイトと呼ばれるサイトがあります。コーポレートサイトとは、企業が運営する公式ホームページのことです。ユーザーを集客し、コーポレートサイトへ案内する役割を担っているのが、ポータルサイトです。

ポータルサイトには、いくつかの種類があります。

  • Googleに代表される、検索エンジンを使用してさまざまなサイトを閲覧できる「検索型ポータルサイト」
  • 「食べログ」のような、特定ジャンルの情報を豊富に掲載している「業種特価ポータルサイト」

上述した2種類は、代表的なポータルサイトの一例です。アクセスしてきたユーザーを受け入れる「玄関」であり、求めているページに案内する役割を担っています。

ポータルサイトについての詳しい解説、制作するメリットなどについては、以下の記事でも解説しています。合わせてご覧ください。
ポータルサイトとは?意味や種類から失敗しない構築方法まで解説!

ポータルサイトは集客しやすい

磁石でポータルサイトに人々を引き寄せる様子

ポータルサイトは、ユーザーが最初にアクセスするページです。

ユーザーにとって有益な情報がまとまっているため、他のページよりアクセスを集めやすい傾向があります。

ポータルサイトへ集客することができれば、必然的にコーポレートサイトへのアクセスも増え、コンバージョンの成果も上がるでしょう。

しかし、ポータルサイトを立ち上げただけでは十分な集客効果は望めません。適切な対策を行い、Googleの評価やユーザーの満足度を上げることが必要です。

ポータルサイトの集客はSEO対策が肝心

検索結果を見てクリックしようとする男性

ポータルサイトに集客するには、自社のサイトを検索結果の上位10記事以内(検索結果の1ページ目)に表示させると効果的です。

Googleの評価を上げ、検索上位を取るための対策を「SEO」といいます。

SEO対策とは

SEOとは「Search Engine Optimization」の略称で、サイトを検索上位に表示させるための対策全般を意味します。

世界における検索エンジンのシェアは、Googleが86%~96%を独占しています。※

Googleの検索結果で上位に表示されるサイトを作ることこそ、最も効果的なSEO対策といえるでしょう。

※出典:kinsta【2023版】トップ検索エンジン市場シェア

ポータルサイトでSEOが重要な理由

ポータルサイトを作成することは、店舗でたとえると快適な玄関ロビーをつくることに似ています。

訪れたお客様は喜んでくれますが、「ここに店舗がある」ということが周知されていないと、多くの人を集客することは難しいでしょう。

ポータルサイトは他のサイトに比べ、ユーザーに役立つ情報が配信される傾向にあるため、集客しやすい特性を持っています。ただ、SEO対策をおろそかにして、コンテンツをつくっただけでは集客はできません。

見込み客が検索すると思われる単語を「キーワード」として考えて、キーワードを軸にSEO対策を行うことが集客を成功させるうえで重要です。

ポータルサイトのSEO対策で重要なポイント

重要なことに気が付いた男性

ここからは、実際にSEO対策を行ううえで重要なポイントを解説します。

Googleに評価されるサイト設計はもちろんですが、同時にユーザーの利便性も追求するようにしましょう。Googleとユーザー、双方に評価されることでサイトの上位表示が可能になります。

ポータルサイト構築時のSEO対策

ポータルサイトを構築する際のSEO対策は、主に以下の2つです。

  • サイト構造の改善
  • キーワードの設計とサイト構成の改善

サイト構造はGoogleに向けた対策、キーワードの設計とサイト構成はユーザーとGoogle両方に向けたSEO対策になります。それぞれについて、詳しく解説します。

Googleにわかりやすいサイト構造にする 

ポータルサイトはその特性上、情報量が膨大になります。そのため、すべての情報を正しく検索エンジンであるGoogleに伝えることが必要です。正しく情報が伝わらなければ「このサイトはどのようなページであるか」ということをGoogleがうまく理解できません。

Googleに正しく情報を伝えるためには、以下のような対策が一般的です。

  • メタ情報を適切に記述する
  • ディレクトリ構造を分かりやすく整理する
  • 内部リンクを重要なページへ集中させる

ユーザーだけでなく、Googleにもわかりやすいサイト構造にすることで、より正確な情報をGoogleに伝えられます。検索上位での表示も狙えるようになります。

キーワード設計と集客しやすいサイト構成

SEOを強化するには、単に記事を書くだけでは効果は得られません。ターゲットにしているユーザーが、どのようなキーワードで検索をしているかを調査しましょう。

  • 「ラッコキーワード」「Googleサジェスト」などを使い、候補となるキーワードを絞り込む
  • キーワードを絞り込んだら「キーワードプランナー」「Ubersuggest」などを使い、検索ボリュームを調べる

調査したキーワードを、ポータルサイト内のどのページ・ディレクトリで獲得するべきか、というのも非常に重要です。

コンバージョンに近いキーワードはサイト内の重要なページに誘導するなど、SEOを考慮した構成を考えることが必要です。

検索ニーズが高いテーマで高品質のコンテンツを作成

ポータルサイトは、コラムのようなコンテンツが主なページになります。そのため、キーワードを意識しながら、競合サイトでは得られない自社独自の情報を盛り込んでいきます。

コンテンツを作る際に大切なことは、ユーザーの検索意図に応えることです。キーワードから読み取れる「悩み、疑問」に対して、記事の中でしっかりと答えを返すようにしましょう。

検索意図に応える質の高いコンテンツを作成することは、一般的に「コンテンツSEO」と呼ばれ、最も基本的なSEO対策のひとつです。ユーザーの満足度はもとより、Googleの求める「E-E-A-T」を満たすことにもつながります。

コンテンツの質を高めることにより、サイトの上位表示が狙えるようになっていきます。

Googleの検索品質評価ガイドライン「E-E-A-T」 

「E-E-A-T」とは、GoogleがWebサイトを評価する際の指標のひとつです。それぞれ「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の略語になります。

Experience(経験)

コンテンツの作成者自身の経験、考えなどの「一次情報」をどの程度持っているか

Expertise(専門性)

コンテンツ作成者自身が、専門的な知識や経験をどの程度持っているか

Authoritativeness(権威性)

コンテンツの作成者にどの程度の影響力・認知度があるか

Trustworthiness(信頼性)

コンテンツ内の情報は信頼できる正確なものか。サイトのセキュリティ対策は万全か

以前の「Google検索品質評価ガイドライン」は「E-A-T」でしたが、2022年12月にガイドラインが更新され、新たにExperience(経験)の「E」が追加されました。コンテンツ作成者のオリジナリティが、より一層求められるようになったといえます。

ポータルサイト構築後のSEO対策

ポータルサイトを構築した後も、SEO対策を続けることでサイトの評価が上がっていきます。

主なSEO対策は以下の2つです。

  • コンテンツの継続配信
  • 被リンクの獲得

どちらの対策も、短期的に検索順位を上げるものではありません。中長期的に考えて、取り組みましょう。

検索ニーズが高く高品質なコンテンツを継続配信

ポータルサイトの集客で最も重要な施策は、先述した「検索ニーズが高いテーマで高品質のコンテンツを作成」することです。

高品質のコンテンツを作成し、継続して配信することで、特定のテーマにおけるさまざまなキーワードで上位表示されるようになります。その結果、サイト全体のテーマ性が上がっていき、ユーザーが特定のテーマで検索した際にヒットしやすくなるのです。

SEO対策にはさまざまなテクニックが存在しますが、コンテンツの品質こそ最も重要といえるでしょう。

関連サイトから被リンクをもらう 

似たテーマを扱っているサイトから、こちらのサイトへリンクを貼ってもらう(被リンクをもらう)ことも、サイトの集客を増やす効果があり、SEO対策として有効です。被リンクをもらうことにより、サイトのドメインパワーも強化されます。被リンクが増えるほどGoogleの評価は上がり、SEOの恩恵を受けられるでしょう。

他のサイトから、効果的なリンクを貼ってもらうためには、ポータルサイト内で特定の施設や店舗・商品などを掲載する際、掲載元の企業にリンクを貼ってもらうなどの方法があります。

しかし、被リンクはただ増やせばよいわけではありません。関連のある他サイトや権威性のあるサイトから、リンクを貼ってもらうことが大切です。

一方で、過去には複数のサイトを立ち上げて、自作自演で集めたいサイトのリンクを貼ったページをつくったり、被リンク獲得を目的にリンクの売買を行ったりする手法が存在していました。しかし、現在ではそれらの行為は「悪質なSEO対策」としてペナルティの対象になるため、注意しましょう。

SEOで最も大切なことは、ユーザーの検索意図を満たすコンテンツをつくることです。良質なコンテンツを継続して配信し続ければ、ユーザーと検索エンジンから評価されてアクセスが増え、多くの人の目に触れるようになります。

コンテンツを読んでもらう機会が増えれば、必然的に他のサイトで紹介してもらえたり、リンクを貼ってもらえたりするようになるでしょう。

リンクを増やそうと無理に行動する必要はありません。まずは、ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツ、および質を高めたサイトづくりに注力しましょう。

ポータルサイトは運用が大切

運用が成功してアクセスが上がっている様子

ポータルサイトの運用は数多くの手法があり、その業務は多岐にわたります。サイトを制作することよりも、完成後の「運用」がポータルサイトを維持、発展させていく鍵となるでしょう。

運用を失敗しないためにも、事前の計画や準備が重要になります。

ポータルサイトが完成するまでに運用体制を整備する

サイトの規模や扱うテーマの数によって異なりますが、「企画・編集」「ライター」「サイト分析・効果測定」を担当する人員が必要になります。それぞれの人数は、配信するコンテンツのボリュームに合わせて逆算してください。

特に、コンテンツを作成するライターは複数名必要です。自社でライターの手配が難しい場合は、ライティング会社やフリーランスのライターに外部委託する方法があります。

多少のコストは発生しますが、その分、運用を安定させることが可能です。

運用を外部委託する3つの方法とそれぞれのメリット・デメリット

ポータルサイトの運用に割けるリソースが足りない場合、外部の制作会社に委託することも有効です。なかには、コンテンツの企画から制作まで一貫して請け負ってくれるところも存在します。

どこまでを制作会社に委託し、どこまでを自社で担当するのか、事前の計画が必要です。

全てを外部委託

コンテンツ企画・戦略・制作全てを委託します。自社で行うことは基本的に確認のみで、人的リソースを最も必要としません。

人手の足りない環境では大きな効果がありますが、委託先に支払うコストも大きくなってしまう方法です。

企画・戦略を外部委託

コンテンツ企画・戦略部分を委託先に相談し、制作は自社で行います。

ライターを自社で手配するため、コンテンツに対し融通が利きやすい点がメリットです。半面、ライターを管理するコストや担当する人材が必要になります。

コンテンツ制作を外部委託

コンテンツ企画・戦略部分は自社で考え、制作のみを委託する方法です。

コンテンツ制作で成果を上げるには、ある程度の時間が必要になります。制作業務を外部に委託するため、人的リソースが割かれないよう守ることができます。

一方で、コンテンツのクオリティは委託先に一任されます。成果物に対して、納得のできる委託先を慎重に選ぶ必要があるでしょう。

外部委託先を選ぶポイント

上述のとおり、ポータルサイトの運用を委託するには自社に合った委託先を見つけることが重要です。目的に合った発注ができるか、相手の対応範囲はどの程度なのか確認しましょう。

自社のサービス・製品に関する専門知識はあるか、もしなければ難しい分野の記事を作成し、成果を出したことがあるか、などの情報を共有します。

その上で相手からの提案は納得できる内容か判断します。不満が残る場合は、候補となる他の委託先にも問い合わせを行い、比較すると良いでしょう。

SEOを考慮したポータルサイトの構築・運用はご相談ください 

「ポータルサイトの外部委託を検討したが、どの会社に依頼すれば良いかわからない」という場合は、株式会社シフトにお任せください。

株式会社シフトでは、サイト制作時のSEOガイドラインや専門のマーケティング部もあるため、SEOを考慮したポータルサイトの構築が可能です。キーワード戦略やコンテンツ作成まで対応しており、運用まで一貫したサポートを行っております。

ポータルサイトやコーポレートサイトなど、これまで900サイト以上の制作実績がございます。サイトの作成、運用やSEO対策などお気軽にご相談ください。

まとめ

ポータルサイトの集客を成功させるには、SEO対策が重要です。中でも重要な施策は、ユーザーの検索意図を満たす「コンテンツSEO」になります。コンテンツSEOに力を入れ、中身の濃い記事を積み重ねていくことでユーザーの心をつかんでください。

結果としてGoogleの評価も上がり、意図したキーワードで検索上位を取れるようになっていきます。

ご相談をお待ちしております。お気軽にご相談ください。

お電話でのご相談窓口

03-5847-1281

(受付時間:平日 9:30-18:00)

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